「助成金・補助金」の使い方について考えてみる
皆様こんにちは、こんばんは行政書士事務所Link-Upの村野です。
昨日、発表された新元号「令和」ですが、こちら決まった瞬間に特定の業者が買い占めて高く売るといったことをするために「reiwa」の文字が入ったドメインの争奪戦が起こったみたいです。
様々な方面で「令和」にちなんだ商品・サービスが打ち出されているところを見ると経済効果としてはいいんだなぁと思う反面、元号で管理していたシステムなどは書き換えが大変みたいです。大きな不備とか起こらないことを祈りたいですね。
そんな「令和」ですが万葉集巻五「梅花歌三十二首」にある詩歌の背景や趣旨を説明する「題詞」の中に「于時初春令月 氣淑風和」(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ)という語句からの出典とされています。
初めて国書を典拠とする元号となったと話題ですが、実は万葉集以前の中国の詩文集「文選」文選巻十五に収められた、「帰田賦」に、「於是仲春令月 時和氣清」(これにおいて、仲春の令月、時は和し気は清む)とあるそうです。
日本の古典は中国が源流になっていることが多いので色々読み解ける知識がある人には興味深いですね。
さてこの4月1日から外国人人材の受け入れ拡大にあたって「改正入管法」が施工されました。弊社でも認定支援機関になることを目指している企業や手続きについて知りたい外国人からの問い合わせがあり、行政書士事務所としてはお役に立てる要素が多い改正だと認識しております。
そんなこと書いておいてなんですが、外国人人材の記事は他のスタッフに任せて、本日はタイトル通り「助成金・補助金」の使い方について書いてみたいと思います。
弊社のHPを見ていただければわかりますが、助成金・補助金についての情報を頻繁に告知させていただいております。
これらの助成金・補助金の交付に当たっての目的、要件はそれぞれ違います。
小規模事業者持続化補助金でしたら、小規模事業者の持続的発展を後押しするために販路開拓などの経費の一部を支援する。
ものづくり・商業・サービス補助金でしたら生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善をおこなうための中小企業・小規模事業者の設備投資などの一部を支援する。
この2つの補助金の目的だけでもわかる通り、誰が、どのように、いつまでに、いくらで、どのような効果をもたらす事業を行うかによって使えるものが違います。
なので申請に当たっての様々な要件を満たし、助成金・補助金を有効に使う経営計画が備わっているなら躊躇なく使っていただくのがマストだと思います。
では要件を満たさない事業者は全く意味のない制度なのかというともちろん違います。
分かりやすいところで行くと「IT導入補助金」というものがあります。
こちらは、中小企業・小規模事業者が自社の課題やニーズを解決できるIT機器の導入のための経費の一部を支援するものですが、この補助金で使用するにあたっては、ITツール(ソフトウエア・サービス等)の提案・導入及びこれに要する各種申請等の手続きを代理で行う者として、事務局に採択された「IT導入支援事業者」の協力が必要になります。
IT導入支援事業者になるということは国から「あなたの会社のITサービスは課題やニーズを掘り出すことができる技術がありますよ」というお墨付きをもらうということになります。
このスキームを応用して、自社の製品を購入してもらうにあたって助成金・補助金を利用してもらうことで多少なりともハードルを下げることができます。
また導入させたい製品が以前ものづくり補助金などを使って開発したものだったら、国からチェックがはいって認められた事業として進め、完成した製品・サービスだから、信頼度が上がります。
助成金・補助金を自社のためだけでなく、自社の製品を導入することで改善が図れる取引先様などに購入の後押しとして、間接的な利用の仕方を提案することも一つの助成金・補助金事業に乗っかることだと思います。
余談ですが、今「新製品・新技術開発助成事業」という補助金を1週間で申請をしようとしております。もちろん経営計画がまったくない状態からだとちょっと厳しいですが、ある程度の素材と算段があれば後は集中力とチームワーク力で何とかできると感じております。
もちろん早い段階でご相談いただけるほうが、準備期間が取れるので採択への確立も増しますが、助成金・補助金は情報キャッチをするタイミング、そもそも使えるかわからないからということで後回しになりがちです。早い段階で専門家への相談をお勧めしますが、先日告知させていただいた「商業・サービス競争力強化連携支援事業(新連携支援事業)」という4月19日までの補助金もやり方次第ではまだ間に合う可能性がありますので、ご希望の方はまずご相談からでもお待ちしております。
それでは皆様来週もよろしくお願いします。