入管法改正にあたって思うこと
入管法改正にあたって、子を持つ母の視点で今日はブログを書きたいと思います。
我が子はインターナショナルスクール(幼稚園)に通っています。
通わせた理由の1つは、幼い頃から英語に触れることで言葉の壁を感じることなく職業選択の可能性を広げるきっかけにしてほしいということ、あとは将来困難なことや解決し難いことに直面した時に、「世界は広い」ということを知っていてもらいたい、という気持ちからでした。
幼稚園自体の方針も、英語をきちんと勉強するということは重視せず、多様な文化や人種に触れ、日本だけでなく国際的にコミュニケーションを図ることができる人材の育成を教育方針としており魅力を感じました。
私自身は外国での生活経験もなく英語も話せないので、入園当初は様々な驚きと発見がありました。
例えばある日送迎バスに子供を乗せ見送っていると、ゆっくり動き始めたバスの窓からバナナの皮がポイっと投げ捨てられました。笑
するとバスが停まり、怒った日本人女性の先生が皮を拾いに降りてきました。
後から確認すると、皮を投げ捨てた張本人はオーストラリア人男性の先生でした。
オーストラリアではバナナの皮は肥料になるとして、土の上に捨ててもいいということになっているそうです。笑
信憑性は定かではありませんが、日本ではしてはいけないことだと子供達が先生に教え、子供達は、国によって様々な文化やルールがあるのだということを学んでいました。
入管法改正にあたって様々な懸念事項はあると思います。
でもそれ以上にいいこともたくさんある気がしてなりません。
「住みたい国ランキング」調査の結果を見ると、上位の国が選ばれた理由には、「家族で住みやすい」「子供の教育環境が整っている」というのは大きな要素になっているそうです。
外国人にとって家族で住みやすい環境や子供の教育環境の整備に取り組むことは、必ずしも外国人だけでなく、日本人にとってもメリットがとても多いものだと思います。
例えば、今小学校では5年生から英語の授業が実施されていますが、2020年からは3年生から英語の授業が始まります。
でもその授業内容は、英語を話すことができない先生が、なんとなくカタカナ英語で単語を教えているといったレベルに留まっているそうです。ネイティブの先生とコミュニケーションを取れるのはせいぜい月1回程度とのことでした。
英語に興味をもつきっかけ作りにはなるかもしれませんが、授業という意味においてはあまり質の高いものではありません。
そういう時にたくさんの外国人の生徒の力をかりることができたらいいなと思います。
色々な国籍の子供達が言語や文化を教えあう授業が実現したら、素敵すぎて私も受けに行きたくなります。
そのようなことを通じて外国人の子供が疎外感を感じることなく、母国や多国籍であることを誇りに思える環境作りをすることも、日本の魅力の1つになり得ると思います。
未だにある外国人という理由でのいじめを減らすきっかけになるのではないかとも感じます。
外国人を “外人”としてではなく、それぞれの“アイデンティティ”として
多様性を認め合わせることが教育のグローバル化の第一歩となり、私達の時代では
成しえることが難しかった国際的な人材の育成に貢献に繋がるのだと思います。
数年前まで日本の幾つかの公立小中学校で英語を教えていた外国人に伺ったのは、「英語は楽しい、英語でのコミュニケーションを通じて考える力や創造力を磨ける様な力を身に付けてほしい」と考えられたその方のカリキュラムは、各学校で批判を受け却下されてきたそうです。
きちんとアルファベットが書けること、難しい文法を覚えることのみを優先する日本の公立小中学校の学習方針に疑問を抱き、授業を持つことを断念したとのことでした。
日本は、これまでの教育の反省点を改善していくことも急務だと思います。
とにかく、外国人にとって魅力的な国にすることと、長期的な視点で日本に有益となることのバランスのとれた政策が実現されると、本当に素敵な国になっていくのだろうなと思います。その為には、私達大人が精神的なグローバル化を図るが必要なのだろうと感じます。